職員ら120人以上が新型コロナウイルスに集団感染した大阪市の病院で、陽性反応の出た看護師に、人手不足だからと勤務を続けさせていたことがわかった。何んとまぁ~~!!
この記事の【目 次】
なみはやリハビリテーション病院で陽性の看護師を勤務
何んとも「やりきれない」気持ちですが、職員ら120人以上が新型コロナウイルスに集団感染した大阪市の病院で、陽性反応の出た看護師に人手不足の理由から勤務を続けさせていたことがわかりました。
その結果は、火を見るより明らかです。
21日、大阪府で新たに54人が新型コロナウイルスに感染し、2人が絶命したことがわかってます。
大阪府は、新たに男女54人が感染し、これまでの感染者のうち70代女性と80代男性の2人が絶命したと発表してます。
このうち23人は、集団感染が発生した「なみはやリハビリテーション病院」の職員や患者で、この病院の感染者は、合わせて122人になりました。兵庫県では新たに19人が新型コロナウイルスに感染していることがわかってます。
このうち4人は、集団感染が発生している神戸市環境局須磨事業所に勤務する職員です。須磨事業所での感染者はあわせて11人になってます。
21日、近畿と徳島では、新たな感染者があわせて94人判明し、これまでの感染者数は、2355人にのぼります。絶命者も3人増え、46人となってます。
新型コロナ死者、2割が院内感染 高齢者施設含めると4割
感染時、病院に入院中の人や施設に入所・通院していた人の割合
新型コロナウイルスに感染して今月14日までに国内で絶命した162人のうち、病院に入院中に感染したとみられるのは36人で、2割を超えていたことが各都道府県への取材で明らかになった。
高齢者施設に入所、通所して感染したとされるケースを加えると64人に上り、4割近くになる。専門家は「新型コロナは無症状者が多いのが特徴で院内感染が起こりやすい。
積極的に検査を進め、感染拡大を防止するのが大切だ」と強調する。
各都道府県が14日までに公表した絶命者計162人について、性別・年代、持病の有無のほか、入院中や施設入所・通所中に感染した可能性などについて調べた。
入院中に新型コロナにかかったとされる感染者は全体の2割を占めたが、非公表や不明のケースをのぞいて集計すると、亡くなった人の3割に上った。
高齢者施設を加えると5割を超えており、病院や施設での感染拡大の深刻さをうかがわせた。
性別をみると、男性が106人、女性が40人、非公表・不明が16人で、男性が女性の2・5倍超です。
年代は80代が最も多い53人で、70代43人▽60代17人▽90代15人▽50代5人――と続く。60代以上が8割を占めた。30代も茨城、神奈川県で1人ずつ、40代も大阪府で1人いました。
一方、年代が非公表・不明とされたのも26人いた。
また、162人のうち少なくとも34人が心疾患や肺気腫、糖尿病などの持病があった。
症状が出たり、PCR検査(遺伝子検査)で陽性と判明したりしてから絶命するまでの日数についても確認した。いずれも発熱などの症状が出てから4~40日目に絶命しており、8日目と9日目がともに4人で最も多かった。
陽性判明からは1~39日目で亡くなっており、判明した日に亡くなったのは11人で最多だった。
絶命後に陽性と分かったケースもあります。
感染が広がり、複数の絶命者が出た病院や高齢者施設は少なくない。札幌市の札幌呼吸器科病院では入院中の60~90代の3人の男性が絶命。東京都では台東区の永寿総合病院で大規模なクラスターが発生し、入院患者24人が亡くなってます。
群馬県では伊勢崎市の有料老人ホーム「藤和(とうわ)の苑(その)」に入所していた80代の男性3人が絶命している。