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今や世界中と日本でコロナ疫病の脅威ばかりが報じられているが、なんと、それをはるかに超える驚異の殺人ウイルスが中国雲南省で発生したという。
雲南省臨滄市の衛生健康委員会によると3月23日午前4時ごろ、京昆高速道路を走行中の大型バスで山東省栄成市の出稼ぎ先工場に向かっていた労働者・田さんが、道中の陝西省寧陝県付近で倦怠感、発熱、呼吸困難、筋肉痛など新型コロナウイルス感染症によく似た症状を訴えたため、彼は下車し、県内の病院に入院した。
だが発症からわずか3時間後の同日午前7時10分に急死した。田さんは新型コロナウイルスのNAT(核酸増幅検査)結果は陰性だったが、体内から「漢坦病毒(ハンタウイルス)」が検出された。
医師らの話によると、検査の結果、男性は『ハンタウイルス』に感染していたことがわかった。
ハンタウイルスはネズミの排泄物などから感染するもので、致死率は40~50%と非常に高く、しかも、発病してから24時間以内に死に至るケースまである恐ろしいものです。
コロナウイルスの次は、このハンタウイルスの感染が広まるのではないかと恐れられている。
またもや中国が恐怖のウィルス発生源となるのか。
「発熱」「悪寒」「頭痛」「筋肉痛」「悪心」「嘔吐」「下痢」「眩暈」が出現し,これらの症状に引き続いて,急激に呼吸不全とショックに進行する。
両疾患ともに発症初期には発熱、頭痛、腹痛、嘔吐、筋肉痛等のインフルエンザに類似した症状を示すが、その後の症状は両者で大きく相違する、HFRSでは蛋白尿や乏尿などの腎臓の機能障害と皮膚の皮下出血や重症例ではショックによって死亡する。
軽症例では一過性の発熱と頭痛のみで快復する。死亡率は適切に対処療法がなされなかった場合10%程度になる。また、HPSでは発熱と同時に咳が出始め、その後、胸腔中に浸出液が急速に貯留して呼吸困難とショックによって高い死亡率が報告されている(50%以上)
感染しているネズミが感染源で人から人への伝染は起こらないことから、ネズミ対策が予防法としては重要。
残飯や食料にネズミが集まることがないように、ふたの出来る容器に収納する。また、野外から進入出来ないよう住居の補修をする。
ワクチンはHFRSに対して韓国と中国で市販されているいるが、我が国では用いられていない。
治療法は対処療法による。
平成10年より施行されている感染症新法において、HFRSとHPSは、発生した場合、都道府県知事等への届出の義務のある四類感染症に分類されている。
そのため、両疾患の診断基準として臨床的特徴や報告のために診断方法が厚生労働省から各地方公共団体に通知されている。
実際には、臨床症状の特徴からハンタウイルス感染が疑われる旨医師より厚生労働省保健医療局等に伝えられた後、病原体、遺伝子もしくは抗体検査によって確定診断がなされる。各地方衛研等で確定診断に対応出来ない場合、国立感染症研究所が診断にあたる。
コロナウイルスも怖いですが、このハンタウィルスも感染すると死亡率が高いだけに怖いですね。
コロナより幸いと言っていいのか、ハンタウィルスは人から人へと感染しないだけでも助かりますね。
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