僅かな貯金が日増しに減ってしまう
誰だって貯金は、ゼロより有った方がいいのに決まってる
と言っても、中々お金が増えないのが現実
この記事の【目 次】
何んとかしたいがお金が貯まらない!
お金が貯まらないのは、自分に対しての甘えから来るのが多い。
自分を律して、自分に厳しく当たらないとお金は貯まりません。
ここでハッキリ言いますが、30代、40代、50代のいい年した大人に「貯金がない」と言うのは最悪な状態です。
日銀の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」(2017年)によると、貯金がない世帯は、30代、40代がともに33.7%、50代が31.8%と、なんと3世帯に1世帯が貯金ゼロ状態。
「年収が多かったら、もっと貯金できるのに…。」という声があるかもしれませんが、実は、年収1200万円以上の高収入世帯でも、8世帯に1世帯は貯金がない「貯金ゼロ」世帯。
つまり、年収が高いからといって貯金ができているとも限らない、ということです。
それでも、本当にこのまま「貯金ゼロ」で生きて行く自信はありますか?
統計値から読み取る貯蓄の実態
日銀の外郭団体である、金融広報中央委員会の『家計の金融行動に関する世論調査 2019』によると、単身者のデータの平均年齢は44歳で6割が男性です。年収の中央値は220万円となっています。2人以上世帯の人数は3.1人で平均年齢は58歳、年収の中央値は450万円となっています。
単身者の借入金がある比率は19.3%で、借入金がある世帯の借入金額の中央値は100万円となっています。平均値は341万円で、内住宅取得資金は180万円となっています。2人以上世帯の借入金がある比率は41.8%で、その大半は住宅宅ローンです。単身者の借入の目的の実に43.7%が生活費となっているのは驚きです。
貯金ゼロが招く未来の姿はこうなる。
老後に稼ぐ算段が崩れ困窮する。
「最後まで働く」という若い方は身近にも多くいます。相談業務でもそういう方は多くいらっしゃいます。しかしやはり老後は、思うように働けるとは限らないことを考えなければなりません。
若いときは、老後の状況を想像するのは難しいです。特に核家族化した現代では、老いていく家族と一緒に暮らすことが少なく、一層想像を難しくしているでしょう。老後は年金や貯蓄に頼らざるを得ないのが自然なのです。「老後の分は定年後に稼ぐ」という考えは、現実とややかけ離れた感があると言えるでしょう。
住む場所がない
画像のように雨露をしのげる小屋を建てて住めればいい方かも知れない。
「生涯賃貸派」という方もいますし、それなりの理由もあれば何ら問題ではありません。しかし、現実問題、年金生活で家賃を支払うのはかなり大変です。
統計値で将来年金では足りないと思っているのですから、なおさらです。それに民間の賃貸マンションやアパートは、なかなか高齢者には門戸を開いてはいません。高齢者は簡単に住まいを貸してはもらえないのです。
また、自分が満足いく老人ホームに入居しようとする場合、数百万、数千万の入居一時資金が必要となります。多くは自宅を売却してその資金に充当することになります。
一時金が不要で低所得でも入居できる施設もありますが、希望者が多くなかなか入居できませんし、いろいろ不便なことも少なくありません。
旅行などの娯楽を満喫できない。
リタイアしたからといって、家に引きこもるだけとは限りません。まだまだ元気で時間は十二分にあるとなれば、働いていたときにはできなかったことがいろいろ経験できるでしょう。
趣味に力を入れたり、旅行三昧になったり、いろいろ楽しみたいことも多くあるでしょう。しかし、それらにお金をまわす余力はなく、「毎日を生きるのに精一杯」という状況に陥る公算が大きいです。
満足な医療・介護サービスが受けられない
年齢を重ねると、ちょっとしたはずみでけがや骨折などをしやすくなります。免疫力も弱ってくるため医療機関のお世話になる回数も増えますし、自分でできることが少なくなれば、介護保険を利用して介護を受けることにもなります。
ただ、介護を受けようとしても介護保険適用外のことは自費で支払わなければなりません。
また、今まで自分でこなしてきた家事を代行してもらうケースも多くなるでしょう。満足に体が動かないのにそれらのサービスにも出費するお金がなければ、たちまち家はゴミ屋敷となってしまいます。
こんな未来を迎えたくなければ、今からでも遅くないので貯金するしかない。
確実に無理なくお金を貯める方法
毎月の貯蓄に回すべきお金は、手取り収入の20%が理想。
まずは、毎月いくら貯蓄するのか金額を決めて強制的に貯蓄に回し、残りの余った分で毎月の生活をしていく「先取り貯蓄」を実践していきましょう。
当然ながら、独身なのか結婚しているのか、夫婦共働きなのか、子供のいるのかいないのかなど、その人の生活環境によって貯蓄できる額は変わってきます。
ここで一番大切なのは、無理なく続けられるような貯蓄額の設定です。
お金を貯めることに執着しすぎて無理な節約をしてしまうと、絶対に挫折して長続きしません。
また、無理なダイエットでその後にリバウンドしてしまうのと同様に、無理な貯蓄でストレスが貯まり、一気にムダ遣いをしてしまうリスクもあります。